2024年12月15日、一般の方を対象にした美濃与初の大豆だし提案会が開催された。「植物性だけで、本当に美味しいだしができるの?」と半信半疑だった参加者たちが、会の終わりには口々に驚きの声をあげていた。
「だし2個で、4人前の食卓が完成する」
会場に入ると、だしの香ばしい香りがふわりと広がっていた。焙煎大豆と昆布、椎茸。植物性素材だけから生まれる、豊かな香りだった。
この日のテーマは「大豆だしがあるとないとでは、風味の奥行きがまったく違う」ということを実際に体で感じてもらうことだった。大豆だしパック2個を使い、4人前の食事が完成する実演が行われた。目の前で次々と料理が仕上がっていくにつれ、参加者の表情が変わっていった。
6品の料理が、大豆の可能性を語った
当日提供された料理は、どれも大豆だしの特長を最大限に活かしたものだった。
・おすまし。大豆だしパックと、昆布・椎茸との相性の良さを体感できる一品。澄んだ中に、やさしい甘みとうま味が広がる。
・筑前煮。だしガラの大豆をそのまま炊き込み、食感と旨味を余すところなく活用した。「だしガラがこんなに美味しいなんて」と声が上がった。
・炊き込みご飯。手軽なだしガラ活用の例として紹介。香ばしい大豆の風味がご飯に溶け込み、シンプルなのに奥深い味わい。
・昆布と椎茸の佃煮。だしに使った昆布と椎茸もそのまま活用した。捨てるものが何もない、エコなだし文化を体感できる。
・大豆の甘露煮。だしガラの大豆を甘露煮に。プロテイン豊富な副菜として、健康意識の高い参加者から特に好評だった。
・大豆フロランタン。だしガラを洋菓子に使うという驚きの提案。「だしガラでお菓子ができるの?」という声が上がり、食べた後にさらなる驚きが広がった。
さらに、デザートとして黒豆・大豆珈琲のジェラートと、出来立てのきな粉とわらび餅も登場した。美濃与ならではの大豆の世界観が、料理から甘味まで一貫して体験できる内容となった。
すべてビーガン対応。「誰もが食べられる食卓」へ
この日の料理はすべて、動物性素材を一切使わないビーガン対応だった。「植物性だけでこんなに豊かな食事ができるとは思わなかった」という感想が多く聞かれた。
アレルギーのある方、宗教上の理由で食材を選ぶ方、ヴィーガンの方、健康を意識する方。大豆だしは、様々な背景を持つ人々が一緒に食卓を囲める可能性を持っている。一つのだしが、食べられるものの選択肢を広げるという発見だった。
環境問題と、大豆だしの必然性
会の中では、大豆だしが生まれた背景も語られた。気候変動による昆布の収量激減、植物性食文化への世界的なシフト。大豆だしは時代の流れの中から生まれた商品でもあること。そして精進料理では昔から大豆がだしに使われていたという歴史を知り、参加者は日本の食文化の深さを改めて感じていた。
現代人が忘れていたものを、新しいかたちで取り戻す試み。そう聞いて、興味深そうにうなずく参加者の姿が印象的だった。
参加者の声
アンケートには、様々な声が集まった。
「だしをひいた後の大豆が料理に使えると知って、もったいないがなくなった」
「ビーガンの家族と一緒に食べられる料理が増えそう」
「外国の友人へのギフトとして最高だと思う」
大豆だし提案会は、美濃与の商品を通じて日本の食文化を体験する場となった。半信半疑で来た方が、会の終わりには大豆だしを自分のものとして持ち帰ってくれた。それが何より嬉しかった。