「温故知新。古きを訪ね、新しきを学ぶ」。㈱京善・瀧本氏と描く、大豆だしつゆという挑戦

「絶対美味しいものができる。大豆で液体のだしを作りましょう!」。その一言が、すべてを動かした。2025年夏、㈱京善の代表・瀧本氏との出会いが、美濃与の大豆だしを新たなステージへと引き上げた。

新聞記事から始まった出会い

2025年7月10日、京都新聞の夕刊に一つの記事が載った。京都太秦映画村の開化亭が「ビーガン対応のうどん」を提供しているという内容だった。美濃与はすぐにアポを取り、開化亭を訪問した。

そこで出会ったのが、㈱京善を立ち上げたばかりの瀧本氏だった。

「大豆で液体のだしを!」。即座に飛び出した提案

美濃与の焙煎大豆と大豆だしパックを前に、瀧本氏はその場で確信した。「これは面白い。大豆で液体のだしを作ったら、絶対に美味しいものができます。やりましょう!」。

その決断の速さと言葉の確かさが、美濃与を動かした。

瀧本氏は食のプロフェッショナルであり、オーガニック食材やビーガン食材にこだわった新しいビジネスを立ち上げたばかりの起業家でもあった。亀岡市とのコラボ、コンビニ形態の店舗展開。やりたいことがあふれている人物だった。

「日本初の無添加出汁ベース」。徹底したこだわりの素材たち

瀧本氏が目指したのは、これまでにない商品だった。「既存のだしではなく、京都発の新しい”調味料”として展開したい。無添加・本物志向で、大豆をしっかり感じられるだしを作る」。

その言葉通り、使用素材へのこだわりは妥協を一切許さないものだった。

醤油はヤマキの醤油(天皇家御用達)、塩は海洋深層水由来のもの、昆布は夏に収穫した真昆布、砂糖は世界流通のわずか4%というオーガニックシュガーで、カリウムが豊富に含まれる。

「調味料からミネラルを摂取するというコンセプトで素材を選んでいます。カリウム、カルシウム、鉄分。サプリメントに頼らず、日常の食事から自然にミネラルが摂れる調味料にしたい」。

「温故知新」。和菓子屋から生まれた大豆だしの必然

瀧本氏が共感したのは、美濃与が持つ哲学だった。「温故知新。古きを訪ね、新しきを学ぶ。添加物を使わず、原材料にこだわる大豆だしは、和菓子という食文化の延長線にある。いい食文化を残したいという考えから生まれた商品だと思う」。

老舗の豆屋が持つ倫理観と技術、そして京都発の新しいビジネスへの挑戦。二つの思想が交わった時、「大豆だしつゆ」という商品の輪郭がはっきりと見えた。

「誰もが食べられる美味しい食事」という使命

瀧本氏が強調したのは、ターゲットの明確さだ。「価格重視ではなく、良いものを選ぶ層に届けたい。ビーガン市場は全体の3〜6%と小さいが、市場規模は各種イベントの売上よりはるかに大きい。情報共有が速く、良いものは広がる」。

「誰もが食べられるおいしい食事」。無添加で、原材料にこだわった大豆だしつゆは、その理念を体現する商品だ。農家から販売者まで、すべての人が適正な利益を得られる価格設計も、瀧本氏の揺るぎない信念の一つだ。

2025年12月、最終の味が決まった

2025年12月、瀧本氏が美濃与の焙煎所を訪れ、最終の味を決定した。何度も試作を繰り返し、絞り込んだ配合。「これだ」という確信を持って、工場での本格製造がスタートした。

ただ、試作で完成した味を工場スケールで再現することは想像以上に難しく、現在も瀧本氏と美濃与が工場で試行錯誤を続けている。「美味しいと確信しているから、妥協はしない」。その言葉に、完成への強い意志が宿る。

2026年3月、Foodexで世界デビュー

2026年3月、東京で開催される世界最大級の食品展示会「Foodex」に、大豆だしつゆが初お披露目される。

焙煎大豆から始まった美濃与の大豆だしが、家庭用の「だしパック」になり、そして液体の「だしつゆ」という形になって、ついに世界の食の舞台に立つ。

「日本初の無添加出汁ベース」として世界に向けて発信される、美濃与と瀧本氏の共同作品。美濃与と京善の大豆だしつゆは、2026年春、世界の舞台でその名を刻もうとしている。

瀧本氏プロフィール

㈱京善代表。オーガニック・ビーガン食材の流通と販売に取り組む起業家。「誰もが食べられる美味しい食事」を京都から発信することを使命とし、亀岡市との地域連携や革新的な食のビジネスを展開中。2026年3月のFoodexで大豆だしつゆを初披露。

資料請求・お問い合わせ​

原材料や商品に関するご質問、資料のご請求はお気軽にお問い合わせください。
専任スタッフが丁寧に対応いたします。