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きんつばとは?江戸時代から続く和菓子の魅力
きんつばは、あんに小麦粉を溶いた生地を付け、全面を焼き付けて仕上げた和菓子です。形は四角が定番ですが、地域によっては丸いものもあります。
歴史は古く、江戸時代に京都で作られていた「銀鍔(ぎんつば)」というお菓子が元といわれています。「銀鍔」は米粉であんを包んで焼いた菓子で、形が刀の鍔(つば)に似ていたことから付けられた名前でした。その後、江戸に伝えられると米粉の皮が小麦粉に代わり、「きんつば」と呼ばれるようになりました。
きんつばは小豆と砂糖と寒天でつくるシンプルなお菓子ですが、それだけに素材の質がおいしさを決める、ごまかしのきないお菓子です。
きんつば作りに必要な基本原料
きんつばを作るには、大きく分けて「あん」と「衣」の2つのパーツが必要です。
あんの原料
あんの主役は小豆です。北海道産の上質な大粒小豆を使用すると、粒がキラキラと光って風味豊かに仕上がります。小豆を煮る際には砂糖と寒天が必要です。
砂糖は上白糖やグラニュー糖が一般的。寒天は粉寒天が使いやすく、あんを固めるために欠かせません。また、塩をひとつまみ加えることで、甘みが引き立ちます。

衣の原料
きんつばの薄い衣を作るには、小麦粉と米粉、白玉粉が必要です。小麦粉は薄力粉を使用し、米粉や白玉粉を加えることで、もちもちとした食感が生まれます。
水で溶いて生地を作り、砂糖と塩で味を調えます。この衣があんを包み込み、焼くことで香ばしさが加わります。
プロが実践するあんの配合比率
あんの配合比率は、きんつばの味を左右する重要なポイントです。
基本の配合
小豆150gに対して、砂糖130g、粉寒天小さじ1、水160ccが基本の配合です。この比率で作ると、甘さ控えめで小豆の風味が際立つあんに仕上がります。
砂糖の量は好みで調整できますが、100g以上は必要です。砂糖が少なすぎると、あんがパサついてしまいます。
寒天の役割
寒天はあんを固めるだけでなく、離水を防ぐ役割も果たします。粉寒天は水と一緒に2分以上沸騰させ、完全に溶かすことが重要です。
寒天が不十分だと、あんが固まらず、きんつばの形を保てません。箸を通してみて、糸寒天が引っかからなくなればOKです。

衣の配合バランスと焼き方のコツ
衣の配合は、きんつばの食感を決める大切な要素です。
衣の配合比率
小麦粉4大さじ、米粉2大さじ、白玉粉10g、水80g、砂糖15g、塩ひとつまみが基本の配合です。白玉粉は水で少しずつ溶き伸ばし、ダマにならないように注意します。
砂糖と塩を加えた後、ふるった薄力粉を混ぜ合わせます。生地は薄めに作ることで、あんの味が引き立ちます。
焼き方のポイント
フライパンに薄く油を引き、弱火で焼きます。あんを手で持ち、衣の生地を一面ずつ付けて、焦げないように30秒程度焼きます。
広い面を裏表焼いてから側面を焼くのがおすすめです。縁にはみ出た皮をはさみで切り落とすと、きれいに仕上がります。

小豆の選び方と下処理のポイント
小豆の品質が、きんつばの味を大きく左右します。
小豆の選び方
北海道産の小豆は、粒が大きく風味豊かです。色が鮮やかで、粒が揃っているものを選びましょう。古い小豆は皮が硬く、煮ても柔らかくなりにくいため、新しいものを選ぶことが大切です。
美濃与では、特一号晒餡や冨士印晒餡など最高級の白餡を12kg規格で提供しており、プロの和菓子職人にも愛用されています。
小豆の下処理
小豆をたっぷりの水でやさしく洗い、大きめの鍋に小豆が浸るぐらいの水を入れて火にかけます。沸騰したらお湯を捨てる工程を2回繰り返すことで、渋みが抜けます。
その後、小豆の4~5倍ほどの量の水で茹で、沸騰したら弱火にし、小豆が指で簡単につぶせる程度までしっかりと煮ます。この下処理が、上品なあんを作る秘訣です。
砂糖と水あめの使い分け
砂糖と水あめは、あんの甘さと食感を調整する重要な材料です。
砂糖の種類と役割
上白糖は一般的な砂糖で、まろやかな甘さが特徴です。グラニュー糖は純度が高く、すっきりとした甘さに仕上がります。
砂糖は小豆を完全に柔らかく煮た後に加えます。砂糖を加える前に豆を完全にやわらかく煮ておくことが、美味しい粒あんのコツです。
水あめと還元水あめの効果
水あめは、あんにしっとりとした食感を与えます。還元水あめを用いると、粒感を残しつつ、柔らかくしっとりした粒餡を製造できることが明らかになっています。
高糖化~中糖化還元水あめを使用することで、柔らかく優れた食感を維持しながら、粒感がしっかりした粒餡を得ることができます。
出典株式会社B-Foods「粒あんの粒感向上!【還元水飴】で軟らかく」(研究データ)より作成

失敗しないきんつば作りの注意点
きんつば作りでよくある失敗と、その対策を知っておきましょう。
あんが固まらない
寒天の量が不足していたり、煮溶かしが不十分だと、あんが固まりません。粉寒天はしっかり煮溶かし、箸を通して確認しましょう。
また、水の量が多すぎても固まりにくくなります。配合比率を守ることが大切です。
衣が厚くなりすぎる
衣の生地が濃すぎると、厚くなりすぎてあんの味が損なわれます。生地は薄めに作り、一面ずつ薄く付けることがポイントです。
焼くときは弱火で様子を見ながら、焦げないように注意します。強火で焼くと、表面だけが焦げて中まで火が通りません。
小豆が煮崩れる
小豆を踊らせないように、じわじわと温度を上げることが大切です。弱火でじっくり煮ることで、粒を保ったまま柔らかく仕上がります。
練るときも混ぜすぎに注意し、底が焦げないように時々ヘラで優しく混ぜる程度にとどめましょう。
まとめ:きんつば作りは原料選びと配合が鍵
きんつば作りは、シンプルだからこそ原料の質と配合比率が重要です。北海道産の上質な小豆、適切な砂糖と寒天の配合、そして薄く焼き上げる衣のバランスが、美味しいきんつばを生み出します。
小豆の下処理をしっかり行い、寒天を完全に煮溶かし、弱火でじっくり焼くことが成功の秘訣です。還元水あめを使うことで、粒感を残しながら柔らかく仕上げることもできます。
美濃与では、和菓子作りに必要な高品質な原料を幅広く取り揃えています。プロの和菓子職人が使用する最高級の晒餡や、各種澱粉類、寒天など、きんつば作りに最適な原料が揃っています。
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