レシピ

羽二重餅は何で作る?もち粉・砂糖・水飴の役割と製法

2026年3月10日

目次

羽二重餅は何で作る?もち粉・砂糖・水飴の役割と製法

羽二重餅とは?福井銘菓の魅力

羽二重餅は、福井県を代表する銘菓として全国的に知られています。

その名は、福井の名産品である羽二重織という絹織物に由来します。羽二重織は、羽のように柔らかく、しなやかでコシのある風合いが特徴の高級絹織物です。羽二重餅は明治期に福井で生まれたとされ、元祖を名乗る店は複数あります。

口に含めば、ふわりととろける独特の食感。ほんのりともち米の優しい甘さが広がります。羽二重餅は、もち粉・砂糖・水飴を主な材料とする菓子で、材料が少ないぶん原料の性質が仕上がりに出ます。

なめらかな口当たりとほのかな甘さは、羽二重織の優美さそのもの。今や福井を代表する銘菓となった羽二重餅ですが、その美味しさの秘密は材料と配合にあります。

美濃与の取扱商品リストはこちら


羽二重餅の基本材料|シンプルだからこそ奥深い

羽二重餅の材料となるもち粉と砂糖と水飴

もち粉|羽二重餅の土台となる主役

羽二重餅の主材料は、もち粉です。

もち粉とは、もち米を挽いて粉状にしたもの。通常のお餅は「もち米」を蒸してついたものですが、羽二重餅には「もち粉」を使用します。この違いが、羽二重餅独特のなめらかさを生み出すのです。

もち粉の品質が、羽二重餅の食感を大きく左右します。粒子が細かく上質な「羽二重粉」を使用すると、より滑らかで上品な仕上がりになります。代表的なもち米の品種には、滋賀羽二重糯(滋賀県)、こがねもち(新潟県など)、ヒヨクモチ(九州)などがあり、それぞれ食感が異なります。

砂糖|甘さと柔らかさのバランス

砂糖は、羽二重餅に上品な甘さと柔らかさをもたらします。

砂糖の量は、生地の白さとなめらかさの両方に影響します。

砂糖の種類によって甘さの印象が変わるため、切り替え時は試作で確かめてください。

水飴|生地の硬化を抑える

水飴は、羽二重餅のなめらかさと保湿性を高める重要な材料です。

水飴は生地の硬化を抑える目的で使われますが、実際の食感保持期間は配合・包装・保存条件を含めて確認してください。

材料はもち粉、砂糖、水飴のみというシンプルさ。しかし、この三つの材料の配合バランスこそが、羽二重餅の美味しさを決定づけるのです。


もち粉・砂糖・水飴の配合と調整

羽二重餅の配合を測る職人の手元

配合比率は製造元・商品ごとに違う

羽二重餅の基本配合は、もち粉と砂糖と水飴のバランスが鍵です。

配合は製造元ごと、商品ごとに異なります。

季節や湿度による調整

同じ材料でも、季節や湿度によって水分量が微妙に異なります。

餅は湿度が高い日はくっつきやすくなりますが、防ごうとして取り粉を多くすると、味に影響が出てしまいます。繊細な餅菓子は、作る工程でこまやかな調整が必要です。そこに欠かせないのが「職人の手」なのです。

職人は餅の柔らかさを手で確認しながら、水分量を微調整します。この手加減が、羽二重餅の「ひらひらとしなやかな風合い」を生み出すのです。

もち粉の選び方で食感が変わる

もち粉の選び方は、羽二重餅の品質を左右する最重要ポイントです。

羽二重餅は求肥と同じく砂糖と水飴を多く含む生地で、柔らかく伸びる食感になります。もち米の性質も仕上がりに出るため、もち粉の選び方で食感が変わります。


蒸しと練りの工程で食感が変わる

蒸し器で蒸されている羽二重餅の生地

蒸し方が美味しさを決める

羽二重餅づくりは、もち粉と水を混ぜて高温で一気に蒸し上げるところから始まります。

生地がダマにならないよう丁寧にこねて蒸す工程は、羽二重餅づくりでいちばん大切な作業ともいわれます。

蒸気で蒸すことで、餅粉に水分が均一に行き渡り、なめらかな餅に仕上がります。

練りの工程

蒸し上がったら砂糖や水飴を混ぜ、じっくりと弱火で練っていきます。

この練りの工程が、羽二重餅の食感を大きく左右します。

上質な材料を使い、時間をかけて練り上げることで、独特のしなやかさ、なめらかなコシが生まれます。

成形と仕上げ

練り上がった生地を薄く伸ばし、長方形に切り分ければ羽二重餅の完成です。

片栗粉を敷いたバットに取り出し、手の平かめん棒で優しく押して伸ばします。切りやすい硬さになってから、余分な取り粉を払って切り分けます。置く時間は一律に決めず、生地の温度と硬さを見て調整します。

工程自体はシンプルですが、材料の配合が仕上がりを大きく左右し、それぞれの製造元独自の味や食感につながります。


羽二重餅と求肥の違い|材料は同じでも別物

原料は同じでも用途が違う

羽二重餅と求肥の原料は、どちらももち粉と砂糖、水飴です。

できあがった生地の見た目もほとんど変わりません。しかし、求肥は薄くのばしても柔らかく伸びがよいので、さまざまな和菓子に使われています。いちご大福のように餡や果物を包んだり、練り切りのつなぎとして混ぜ込んだりと、主にほかの菓子の「素材」として使われます。

一方、羽二重餅は単体として味わうことの多い和菓子です。求肥をきめ細かく磨き上げ、洗練させて美しい和菓子として完成させたのが羽二重餅だといえるかもしれません。

羽二重餅ならではのこだわり

羽二重餅を製造する和菓子メーカーの多くが、羽二重餅にはもち粉のなかでも特に粒子が細かく上質な「羽二重粉」を使用するなど、原料からこだわって作られています。


美濃与の和菓子原料で本格的な羽二重餅作りを

羽二重餅作りには、上質な材料選びが欠かせません。

美濃与は和菓子原料を専門に取り扱う商社です。羽二重餅の生地に使う分銅印の餅粉や白玉粉を、業務用規格で取り扱っています。

羽二重餅は材料が少ないぶん、糯米や餅粉の性質が仕上がりに出ます。

美濃与の取扱商品リストはこちら


まとめ|羽二重餅は材料と配合、そして職人技の結晶

羽二重餅の美味しさは、シンプルな材料と絶妙な配合、そして職人の技術によって生み出されます。

もち粉、砂糖、水飴というたった三つの材料。しかし、その配合バランスと製法が、羽二重織のようなしなやかで上品な食感を実現しています。蒸気で蒸し、時間をかけて練り上げる工程は、手間がかかりますが、この工程が食感に表れます。

季節や湿度による微調整、もち粉の選び方、練り方のコツ。これらすべてが、羽二重餅の品質を決定づけます。求肥と同じ材料でありながら、羽二重餅は単体として完成された和菓子として、多くの人々に愛され続けています。

羽二重餅の原料を切り替える際は、糯米・餅粉のサンプルで食感を確かめてください。

業務用の調達・サンプル請求はお気軽にご相談ください

美濃与は京都に拠点を置く京菓子原材料の専門商社です。本記事で取り上げた原料の業務用調達や、お試しサンプル、ロット・規格のご相談など、和菓子製造の現場に寄り添った提案を行っています。

美濃与の事業内容や強みは 事業内容・選ばれる理由 をご覧ください。実際のお取引の流れは 導入の流れ・発注方法、ご質問は よくあるご質問 にまとめています。個別のご相談は お問い合わせ または 資料ダウンロード から受け付けています。

関連記事

葛餅の作り方|関東と関西で原料が違う理由

夏の和菓子といえば、透明感あふれる葛餅。 ぷるんとした食感と、ひんやりとした口当たりが夏の暑さを忘れさせてくれます。葛餅のなめらかさと透明感は、本葛粉の選び方、練り方、加熱中の温度管理で決まります。

水まんじゅうの作り方|透明に仕上げる葛粉の選び方と加熱

暑い季節が訪れると、和菓子屋の店頭に涼やかな水まんじゅうが並びます。透明感のある美しい見た目と、ひんやりつるんとした食感。夏の風物詩として長く親しまれてきたこの和菓子は、粉の選び方と加熱の仕方で透明感も食感も変わります。

業務用渋皮栗甘露煮の選び方と和菓子・洋菓子での使い方

秋の味覚として愛される栗。その中でも渋皮栗甘露煮は、栗本来の風味を最大限に引き出した贅沢な和菓子材料です。 渋皮栗甘露煮は、栗の鬼皮(外側のかたい皮)だけを取り除き、渋皮(茶色のしわがある内側の皮)を残したまま甘く煮含めたもの。

最新記事

カテゴリ

タグ

資料請求・お問い合わせ​

原材料や商品に関するご質問、資料のご請求はお気軽にお問い合わせください。
専任スタッフが丁寧に対応いたします。